実家の片づけや資産整理の話って、つい後回しになりがちですよね。親に切り出す側も気をつかうし、言われる側も「まだ元気だから大丈夫」と構えてしまう…。でも、いざ必要になったときに慌てたくはありません。ちょっとした“話し方のコツ”を知っているだけで、親子の空気がぐっと和らいで楽に話せるようになります。
子世代からは、「心配してるよ」とか「大丈夫?」という気持ちをそのまま伝えること。いきなり“片づけよう”とか“整理しよう”と言うと、親のプライドを刺激してしまいます。「まずは雑談の中で軽く話題に出してみたら、思ったより普通に受け止めてくれた」という声をよくお聞きします。最初の一言は、案外シンプルでOKなんです。

私は前職で住宅アドバイザーをしていました。お客様の9割は初めて住宅を購入する20代~30代のご夫婦で、親御様は60代~70代がほとんどでした。まだまだお元気な親世代でしたが、一方で子世代には不安を感じている方がたくさんいらっしゃいました。
「老後の生活費はちゃんと準備できてるのかな?」
「もしも介護が必要になったらどうしたらいいのだろう。」
「自分たちにしてほしいこと・できることはどんなこと?」
おすすめなのが、「一緒に決めていく」という姿勢。財産や思い出の品は、親にとってその人の人生そのもの。だからこそ、“手伝う側が主導”ではなく、“寄り添いながら進める”ことで信頼感が生まれます。たとえば、「お母さんが大事にしてるもの、改めて聞かせてほしいな」といった聞き方をすると、相手の気持ちを尊重しながら話を進めやすくなります。
そして、会話の流れができてきたら、少しずつ終活や財産管理の話にもつなげていきましょう。「こういう書類があると子どもが助かるらしいよ」「お母さん自身が困らないように一度見直しておこうよ」など、あくまで情報の共有という形にすると自然です。
私は日々ご相談を受ける中で、「もっと早くすれば良かった」というご家族の声をたくさん聞いてきました。逆に、早めに話し合いを始めたご家庭は、片づけも資産整理もスムーズに進みだすにつれて、親子で大笑いしながらお話しされているケースもあります。

もし「うちの親にはどう切り出したら…?」と迷っている方がいたら、ぜひ気軽にご相談ください。専門家としての知識はもちろんですが、同じ“家族を想う一人の人間”として、あなたの不安に寄り添いながらサポートします。親の尊厳を大切にしつつ、親を思いやる子の考えを少しずつわかっていただけるように、話しやすい雰囲気づくりから一緒に考えていきましょう。
